”足りない時間”:日高ショーコ
- 足りない時間 (花音コミックス)
- 芳文社
- 2014-02-21
- Kindle本
割と初期の作品のようで、短編がいくつか収録されています。
- 感情サイン
- 足りない時間
- 複雑で簡単
- 右か左か
- 遠距離恋愛
- STAY
最初の作品は、”感情サイン”
学園モノ。
うーん、若いキャラの話にあまり感情移入できないんですよね。
流石に自分の年齢とあまりにもかけ離れているので、共感できないというか。
絵柄はまだ少々荒いのですが、それにしてもデッサンの狂いとかがありませんし、初期の段階から時から絵が上手かったんですねぇ。
学ラン、学校内でセックス、っていうあたりがフェチというか。
グッと来る人には来るでしょうね〜。
社交的で男女問わずモテる渋谷(バイってことですよね)と、無口でマジメな三上の話。
校内でセックス(プレイです。もはや。)のあと、服装を整えるところにちょっとグッときました。
続いて、”足りない時間”
”感情サイン”に登場する教師、谷川と学生時代からの付き合いの洋介の話。
渋谷と三上が校内でイチャついている場面に遭遇した谷川先生です。
自身もゲイです。
生徒に理解のある若い先生で、生徒から人気のあるタイプですよね。
一方、洋介はデザイン関係の仕事をしているという設定で、内向的なタイプ。
思っていることをあまり口に出しません。
そこで、谷川は「洋介って一体ナニをかんがえているんだろう?」と葛藤するわけです。
洋介は三上とほぼ同じタイプですが、この、
「何も言わなくてもわかって欲しい。」
「俺はこんなに愛してるんだよ。」
「お前、気づけよ!」
っていうキャラはBLに多いですよね。
正直、面倒くさいヤツです。
けど、カオがカワイイので、
「もう、コイツっては拗ねちゃって。カワイイ奴。」
と相手を引きつけることにまんまと成功します。
こういうキャラって、女の子が主人公の異性愛マンガ(普通の少女漫画)で通用しますかね?
ここまでムッツリしていると、どんなに可愛くても通用しないんじゃないでしょうか。
多分、女のコが同じことをしたら、むしろ反感を買うと思います。
この辺りが、「BLがBLたる所以」のような気がします。
更にいくつか収録されていますが、コレがちょっと気になったんですよ。
”遠距離恋愛”
どっかで見たよーな。
瀬尾管理官(エリート)と羽沢検事との密かな恋愛関係の話なのですが、
この二人って、”踊る大走査線”の主人公二人に似ているよーな気がするんです。
瀬尾→室井(柳葉敏郎)
羽沢→青島(織田裕二)
特に、瀬尾のオールバックの髪型と、キャリアのエリートっていうあたりが。。。
あと、眉間のシワも。
”踊る〜”って、所謂やおい系で妙に盛り上がっていたようなので、何か関連あり?と思ったのですが、気のせいでしょうかね。
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