”それに名前をつけるなら”:鮎川ハル
- それに名前をつけるなら (MARBLE COMICS)
- 東京漫画社
- 2016-10-14
- Kindle本
わたなべあじあさんの作品はかなりエロ度が高く、もうちょっと穏やかさがほしいところ。
エロ度が高いのは良いのですが、普段はフツーの顔して生活してるのに、ヤる時は結構情熱的、っていう設定が好みのようで、いかにもエロい感じの登場人物がエロいことをしても、ギャップがなさすぎというか。
うーん、ギャップが萌えるってことなんでしょうか。
で、絵柄がのほほんとしていそうな作品で高評価な鮎川ハルさんの作品を選んでみました。
ハンサムなモテキャラの手練れ大学生(ゲイ)、通称「師匠」に、モテない高校生(ノンケ、童貞)佐野が童貞喪失の手ほどきを受ける、、、という話。
師匠が男の恋人にふられて号泣しているところに出くわし、戸惑いながらも人目につかないように庇う佐野。
まだ若くて不器用だけど、男としての度量はなかなかありそうです。
その辺りが師匠の心を捉えたんでしょうかね。
「俺で童貞切ってみない?」
との師匠の提案に、戸惑いつつもノります。
師匠、キレイだし「師匠」と呼ぶほど尊敬しちゃってますし。
高校生もてない男子にとって、「童貞喪失」は悲願でもあるでしょう。
佐野に目隠しをしてことに及んだものの、佐野、目隠しを外した上、猛烈に下から攻め!
1回目が思いの外良かったので、そのままセフレに突入。
マンガらしく、紆余曲折をへて、めでたく普通に付き合うようになるわけですが、BLって、あり得ない展開をいかに無理なく話を進めるかが勝負どころなので、セリフのやりとりの上手さがとても重要。
良いBLは名セリフが満載であることが多く、セックス云々よりもセリフに萌えるっていうことの方が多い気がします。
プライドの高い師匠が大泣きしてまで佐野に詰め寄った後、二人がめでたく気持ちを確認しあった時の
「やりたいだけでここまでするか」(師匠)
「…泣くほど 俺のことが 好きだった んででで」(調子に乗りました すんません)
師匠のツンデレに対して、佐野のボケながらも優しく応える雰囲気がなんとも微笑ましい。
良いカップルやなー、とほんわか。
この作家さんはちょっと他もチェックしたいです。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。